田中やすのり板橋区議会議員の徒然草ブログ

板橋区自由民主党所属4期目。赤塚二中、成増小、成増すみれ幼稚園を経て、早稲田大学商学部を卒業。赤塚・成増地域を中心に区の課題解決に奮闘中。現在特に注力しているのは、認知症高齢者の行方不明問題、児童虐待防止、共働き夫婦が安心して預けられる保育所整備。NPO法人を設立し成年後見人として認知症高齢者の権利を守る活動も行っています。フットワーク軽く現場に直行しすぐ対応。困ったらすぐに連絡を田中やすのりまで。公式サイトは下記をクリック!https://www.tanaka-yasunori.jp/

【板橋区】現実味を帯びる荒川氾濫への備えを考える。板橋で「避難指示」の発令の可能性は?

板橋区】現実味を帯びる荒川氾濫への備えを考える。板橋で「避難指示」の発令の可能性は?

 

板橋区議会議員の田中やすのりです。

 

熱海市で発生した土石流で多くの方が命を奪われ、依然として安否が不明の方がいらっしゃいます。引き続き捜索活動などに全力を尽くしてほしいと存じます。
今回、熱海市は、警戒レベル3に相当する「高齢者等避難」を発令して注意喚起は行っていましたが、より強い警戒レベル4に相当する「避難指示」は出しておりませんでした。その後の土石流の発生後に、警戒レベル5の「緊急安全確保」が発令されました。
避難を強く促す情報を出すべきであったのではないかと情報の出し方が行政に問われています。
先週の3連休は関東には台風が接近せず、大きな混乱も見られませんでしたが、その備えが求められています。
そこで本日は、台風などの大雨による荒川氾濫を想定した板橋区の備えや住民への避難情報はどうなっているかなどを見ていきたいと思います。

 

☆避難情報の出し方が変わり、「避難指示」へ一本化されています!

 

今年の5月から板橋区から住民に避難を呼びかける情報が大きく変わっています。
区では、気象庁などから発表される防災気象情報を参考に、1~5の警戒レベルを付した避難の情報を発令してきました。この警戒レベルの数字は、大きくなるほど切迫度が高まります。今までは、警戒レベル「4」に「避難指示」と「避難勧告」の二つがあり、分かりにくく紛らわしいという指摘や声が多く寄せられてきました。ちなみに、避難指示が避難勧告よりも強く避難を呼びかける避難情報です。
こうしたことを背景に、警戒レベル4の「避難勧告」を廃止し、「避難指示」に一本化されることとなりました。そして、5月から既にこの運用が始まっています。
下記の内閣府のポスターにもありますが、「警戒レベル4までに必ず避難」することとなり、避難情報の出され方が明確になってきたと感じています。

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板橋区で「避難指示」はどんな状況で出される可能性があるのか?

 

板橋区において、最も甚大な水害被害をもたらすものとして「荒川氾濫」があります。
そこで本日は台風時の荒川氾濫に想定場面を限定して、どのような状況で避難指示が出されるかを見てみたいと思います。

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板橋区では荒川氾濫に備えて、避難指示を発令するための判断基準を示しています。板橋よりも上流にある治水橋の水位、下流にある岩淵水門の水位や荒川上流・下流河川事務所からの水位予測を組み合わせて判断することとしています。

ここで気になるのは、警戒レベルが「3」であっても、避難情報が「避難指示」となっていることです。あれっと思われた方もいるのではないでしょうか。国から示されている基準では警戒レベル「3」は、「高齢者等避難」となっているからです。
板橋区に考え方をヒアリングしてみました。
すると、かなりの大雨の場合にはレベル3に相当する避難判断水位からレベル4の氾濫危険水位まで水位が上昇する時間は数時間しかないと区では認識しているため、レベル 3においても避難指示を発令する可能性があるということを確認できました。
初見では、国からの基準よりも大げさに見え感じた板橋区の避難指示等判断基準ですが、荒川氾濫がもたらす甚大な被害を見据える中で、区としては万全な備えとなる避難情報を発令していきたいという姿勢を垣間見ました。
避難指示が空振りになることを恐れて発令の判断が慎重になる自治体が多いですが、板橋区には区民の避難を遅らせないために発令を躊躇うことがないようにこれからも姿勢を持ち続けてほしいと感じました。
さて余談ですが、令和元年の台風 19号と同じような台風が来たら、避難指示は出るのだろうか?と素朴な疑問を持ちました。
上流の水位である治水橋の水位が判断基準の一つとなっていますが、この治水橋は 14.4mで氾濫発生となります。
令和元年の台風 19号時の水位はなんと「 13.08m」まで到達していました。これは氾濫危険水位の「 12.6m」も超える水位でした。区の基準で「避難指示」の可能性が記されている避難判断水位の「 12.1m」も優に超えています。
ここは私の個人的な見解ですが、現在の避難情報の基準が当時あれば、令和元年の台風 19号時に板橋区でも「避難指示」が発令されていた可能性が高いのではないかと感じています。
これからも大型の台風や線状降水帯の影響により、大きな雨量が予想されます。荒川氾濫を想定した避難指示が板橋区から今後は発令されることが現実として起こり得るだろうと想像します。
その時に備えが改めて求められる状況となっています。特に荒川氾濫のハザードマップで浸水エリアにお住いの方々の一人ひとりの心構えと具体的な準備が強く求められてくるでしょう。

 

☆荒川氾濫に備えて、私たちは具体的には何をすべきか?

板橋区から発行された「いたばしくらしガイド2021・防災ガイド・ハザードマップ2021」に、台風が接近した時にとるべき行動がフローチャートで分かりやすく示されています。令和3年7月から区内に全戸配布されています。

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ぜひこちらをご参考にご家庭やご自身で命を守るための行動を改めて確認をしてみてはいかがでしょうか。下記の板橋区のページからご覧になれます。
https://www.city.itabashi.tokyo.jp/kusei/kouhou/guide/1009403.html


ガイドでは、まず自宅の場所をハザードマップで確認することが示されています。
自分が暮らす場所が、荒川氾濫の浸水被害を受ける地域なのか、被害を受ける場合はどのくらいの浸水水位となり期間はどのくらい続くのかなどが分かるようになっています。

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下記の板橋区のページでハザードマップをご覧になれますので、こちらもご参考にしてください。
https://www.city.itabashi.tokyo.jp/bousai/bousai/map/1005633.html


こうした現実を確認したうえで、どうすれば難を逃れることができるのか。
まだまだ暑い夏が続きます。過去に大きな台風が到来した 9月はこれからです。各自が万が一を想定し、台風到来前から当日においてまでとるべき行動を事前に考え、備えておくことが大切となりますね。

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〜小さなことの積み重ねが必ず大きな成果に繋がる

板橋区議会議員 田中やすのり

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「私は、走り続けます!」

 https://www.youtube.com/watch?v=hdBzWEjM7Ps

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