田中やすのり板橋区議会議員の徒然草ブログ

板橋区自由民主党所属4期目。赤塚二中、成増小、成増すみれ幼稚園を経て、早稲田大学商学部を卒業。赤塚・成増地域を中心に区の課題解決に奮闘中。現在特に注力しているのは、認知症高齢者の行方不明問題、児童虐待防止、共働き夫婦が安心して預けられる保育所整備。NPO法人を設立し成年後見人として認知症高齢者の権利を守る活動も行っています。フットワーク軽く現場に直行しすぐ対応。困ったらすぐに連絡を田中やすのりまで。公式サイトは下記をクリック!https://www.tanaka-yasunori.jp/

【考察】23区内の新型コロナ感染者数について 2020年04月02日

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【考察】23区内の新型コロナ感染者数について


昨日、東京都から23区内別の新型コロナウイルスの感染者数が発表されました。オーバーシュート一歩手前において、危機感を改めて抱く必要があるとのメッセージだったと受けて止めています。

板橋区内「4名」の発表は昨日もお伝えしたところですが、23区での分析を行ってみました。
どうしても私たちは、どこの区が多いか、少ないかで見てしまいがちです。ただ、約6万5,000人口の千代田区の感染者「3名」と、約91万人口の世田谷区の「44名」をただ感染者の大小の比較だけで捉えるのはあまりにも軽率といえます。
そこで、一万人当たりの感染者人数で比較ができるように、ランキング表を作りました。これを見ると、板橋区が23区内では、人口に対して最低割合での感染者となっており、少し胸をなでおろすところです。もちろん、他区と隣接しており、全く安心はできません。
また、横軸に感染者数、縦軸に一万人当たりの感染者人数のプロット図も作りました。これを見ていただければ、改めて一概に見る区ごとの感染者の大小の数字の意味のなさがご理解いただけると思います。

さて、ここからは個人的な分析と見解になります。
傾向としては、都心区である中央区と港区の感染者数の人口比率に対する高さが際立っています。それだけ人の流れが多く、感染のリスクが23区内では現時点では非常に高いと言えます。それに次ぐのが、ターミナル駅などを抱える渋谷区、新宿区、品川区や観光地である浅草を抱える台東区が高くなっています。
ここで、目黒区の比率が高いことが気になります。渋谷・新宿・品川のようにターミナル駅ではありませんが、高い感染者比率です。五反田・恵比寿などのターミナルの乗降客数に囲まれた立地であることが要因かもしれません。いずれにしても人の交流が多いエリアがやはり感染者比率が高いと認識することはできるのではないでしょうか。

そして、次に気になるのが、世田谷区、杉並区、中野区です。この3区も高い比率です。山手線にあるほどのターミナル駅は抱えておらず、あえてどちらかと言えばですが、住宅エリアに分類できます。相対的には富裕層が多い区として認識されておりますが、もしかしたらそのあたりも関係があるのでしょうか。これは仮設レベルに過ぎません。ただ言えることは、渋谷駅、新宿駅ターミナル駅からの沿線に位置しているということです。


さてここで、気になる板橋区です。
現時点の発表では、23区では最低の0.07人となりましたが、近隣の豊島区と練馬区がこれに次いで感染者割合が高くなっています。これも池袋というターミナル駅を抱えていることが要因であると推察できます。こう見てくると、今後の板橋区の感染者割合がこのまま低いレベルで推移すると楽観的には判断できなくなってきます。

また、板橋区を含む、北区・荒川区江戸川区葛飾区・足立区などの23区西北部は低い割合になっていることも事実です。山の手線ほどのターミナル駅を抱えていない区です。なるべく接触を避けることが低い感染者割合となることは明らかと見えますので、引き続きの対策を一人ひとり講じていくことが求めらます。