田中やすのり板橋区議会議員の徒然草ブログ

板橋区自由民主党所属4期目。赤塚二中、成増小、成増すみれ幼稚園を経て、早稲田大学商学部を卒業。赤塚・成増地域を中心に区の課題解決に奮闘中。現在特に注力しているのは、認知症高齢者の行方不明問題、児童虐待防止、共働き夫婦が安心して預けられる保育所整備。NPO法人を設立し成年後見人として認知症高齢者の権利を守る活動も行っています。フットワーク軽く現場に直行しすぐ対応。困ったらすぐに連絡を田中やすのりまで。公式サイトは下記をクリック!https://www.tanaka-yasunori.jp/

都の新型コロナモニタリング会議を受けて

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☆都の新型コロナモニタリング会議を受けて☆

7/9に第1回の東京都新型コロナウイルス感染症モニタリング会議が開かれ、感染状況・医療提供体制の分析の報告が先週に引き続きなされました。

報告されたモニタリング項目を確認すると、新規陽性者数(週平均)、新規陽性者における接触歴等不明者数・率(週平均)、検査の陽性率(週平均)や入院患者数などの指標において、下記のようにほとんどが前週を大きく上回る結果となっています。
〇新規陽性者数:「108人」(前週は56.9人)
〇新規陽性者における接触歴等不明者数・率:「43.7人」(前週は27.1人)、「161.9%」(前週は158.5%)
〇検査の陽性率:「5.6%」(前週は3.4%)
〇入院患者数:「444人」(前週は271人)

また、総括コメントについては、感染状況については段階は変わらずの「感染が拡大しつつあると思われる」で現状のままでしたが、「医療提供体制」については一つ段階が高まり「体制強化が必要であると思われる」となりました。

入院患者数はこの1週間で約1.6倍増となっており、2週続けて増加しました。この傾向をみると、早めの病床確保の準備を進めるために段階を引き上げたことが理解できます。病床確保の次の段階であるレベル2では3,000床となっており、その準備には、2週間程度以上必要となると言われています。人員確保もあり、準備にはそれなりの時間を要するようですので早い準備着手が求められます。
そして医療体制の整備に直結するところですが、現在の感染状況についての危機感をあまり感じることができないのは私だけでしょうか。都知事の会見などの情報発信でも、20代と30代の若者の感染が大半を占めていることに触れ、現時点での医療機関の確保については余力があると説明をしてきております。確かにそうなのでしょうが、昨日は224人の新規感染者が報告され、約25%は若者世代以外です。年齢が上の世代への感染が広がりつつあると感じます。よく言われていることですが、高齢者が感染症すれば重症化しやすく、入院することになり、入院期間も長くなるそうです。今の傾向が続くと、医療提供体制はすぐに逼迫してしまうのではないかと心配するところです。また、検査の陽性率も高まってきており、市中感染が広がってきているのでないかと不安もよぎります。
宣言直前や宣言下のように、国民や都民は今どのような行動をとる必要があるのかについて、メッセージが薄い気がしてなりません。宣言も終わり、なんとなく経済活動が再開され、コロナへの不安を抱きながら新たな日常へと戻りつつある。私たちはモヤモヤした中でなんとなくの日常が始まっています。
特に国や都には感染拡大防止策について分かりやすく踏み込んだ対応策や国民都民への明確なメッセージが求められているのではないでしょうか。

こうした状況ではありますが、私たち一人ひとりは感染防止対策を継続していくことがなによりも一番大切なのだろうと思っています。

---下記、専門家によるモニタリングコメント・意見です---
【感染状況】総括コメント:感染が拡大しつつあると思われる

① 新規陽性者数
厚生労働省の「新たな患者推計を踏まえた医療提供体制の再構築」における、感染拡大防止のための社会への協力要請(自粛要請等)が必要であるとされている、患者数が人口十万人あたり2.5人/週(東京都で換算すると50人)を大きく超えている。
〇年齢構成は、20代30代が7割を占めるが、先週に比べ40代50代における増加が見られている。その感染経路は接待を伴う飲食店等だけでなく、同居、職場、会食等、多岐に渡っている。今後は同居、会食等を介した高齢者層への感染拡大にも注意が必要。
〇新規陽性者数の多い地域だけでなく、隣接の地域でも感染者が増加し始めている。
〇介護老人保健施設で施設内感染が発生している。高齢者施設での感染防止対策が必要。
〇幼稚園、保育園で職員を発端とした施設内感染が発生している。

② #7119における発熱等相談件数
〇第一波(3月から緊急事態宣言解除まで)では、患者の急速な増加の前に#7119の相談件数が増加した。
〇今週は、#7119の7日間平均の増加比が、1を超えている。
〇この増加は、流行の範囲の広がりの影響を受けている可能性がある。

③ 新規陽性者における接触歴等不明者数・増加比
接触歴等不明者数は7日間平均で40名を超えている。
接触歴等不明者の増加比は、横這いではあるものの、2週連続で依然として100%を大きく超えている。
〇7月8日時点の新規陽性者における接触歴等不明者の増加比は161.9%であり、4週間継続すると接触歴等不明の新規陽性者が約6.8倍(270人/日)程度発生する。さらに4週継続すると接触歴等不明の新規陽性者数は、現在の約47倍になる。

【医療提供体制】総括コメント:体制強化が必要であると思われる
④ 検査の陽性率(PCR・抗原)
〇検査の陽性率は、2週連続で増加している。検査数も前週に比べて増加している。
PCR検査の陽性率は、検査体制の指標としてモニタリングしている。陽性率の上昇は、検査数が減少したためではなく、検査スポット等における積極的疫学調査による新規陽性者数の増加、および接触歴等不明の患者の増加の影響を受けていると思われる。
〇陽性率の増加を踏まえると、検査体制の強化が求められる。

⑤ 救急医療の東京ルールの適用件数
東京ルールの適用件数は2週連続で大きな変動は無い。
〇第一波(3月から緊急事態宣言解除まで)では、患者の急速な増加に伴い、東京ルールの適用件数が増加したため、今後の推移を注視すべきである。

⑥ 入院患者数
〇入院患者数は、2週連続で増加しており、今後患者数が増加する見込みであることを踏まえて、レベル2(3,000床)の病床確保が必要である。稼働できる病床の準備には、人員確保を含め2週間程度かかることから、直ちに着手が必要である。
〇現状では、無症状の陽性者が15%程度を占めている。これらの陽性者に対応するために、継続的な宿泊療養施設の確保が必要である。

⑦ 重症患者数
〇重症者の数は横ばいで推移しているが、80代の中等症患者等、重症化リスクの高い年齢層の患者の入院が増え始めている。
〇特に重症患者の増加は、新型コロナウイルス感染症患者のための医療だけでなく、通常の医療体制を圧迫することとなる。
〇以上を踏まえて、重症患者への対応の強化を準備する必要がある。

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板橋区議会議員 田中やすのり
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